《夏の胃腸を整える》ツボ

鍼灸師:片山 大洋
夏になると、冷たい飲み物や食べ物をクチにしたくなりますよね。けれども、おなかは冷えてしまい、倦怠感・頭痛・肩こりなど、不定愁訴の原因になることがあります。
約1700年も昔に、中国で書かれた『傷寒論』という医学書には、「冷たい物は身体に良くない」「おなかを温めるように」という文面があります。エアコンや冷蔵庫のない時代ですら、このような教えがあったのですから、現代では身体も、おなかも、さらに冷えやすい環境です。
そこでオススメのツボが「足三里(あしさんり)」です。胃腸、足の疲れのほか、膝の痛み、病気予防、体力増強⋯と万能養生ツボなのです。消化を助け、胃腸を丈夫にし、結果的に自然治癒力を上げて、病気にかかりにくい体質に変える手伝いをしてくれます。松尾芭蕉の『奥の細道』にも「足三里」が登場し、効果を心得、旅支度として「足三里」に灸をすえていたようです。
膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指を置き、指を4本揃えて小指が当たっているところが「足三里」です。市販の温灸を1〜2個すえる。または、指圧で気持ち良いと思えるくらいの強さで2、3秒を3〜4回押すのも良いでしょう。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。


